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  2. 各武道の紹介

柔道

柔道(講道館柔道)は、1882(明治15)年 嘉納治五郎師範がはじめました。 もともと柔道は、日本古来の武術「柔術」から生まれました。柔術は、投げる、抑える、絞める、打つ、けるなどの技を用いて、相手を制する武術です。 嘉納師範は、たくさんある柔術の流派のうち、天神真楊流と起倒流の2つの柔術を学びます。そして柔術を学ぶうちに、単に技術を身につけるだけにとどまらず、その練習を通して人の生き方・生きる道を示し、立派な人間を育てることができる、と考えるようになりました。 ついに師範は、戦う方法であった「柔術」を、人間形成を目指す「柔道」へと昇華させ、その天下の大道を学び講じる場所として「講道館」と名付け、柔道を教えはじめたのでした。


剣道

「剣道」とは、日本の武士が剣(日本刀)を使った戦いを通じ、剣の理法を自得するために歩む道を指し、剣道を学ぶということは、この剣の理法を学ぶことを意味します。敢えて言えば、剣の理法の奥にある武士の精神を学ぶことが重要で、剣の操法を厳しい稽古を通じて学ぶことは、その為の一つの手段と見られています。これが剣道の目的が「人間形成の道」と言われている理由です。

剣道は人を殺す殺人の術(殺人剣)として生まれたものでしたが、命をかけた真剣勝負を通じて人を活かす活人の道(活人剣)へと昇華し、文化史上特筆すべき発展を経て今日に至りました。

剣道の修練を通じて人間力を高めることで世の中の平和に寄与することができる、、、剣道の最終目的はここにあるともいわれています。


弓道

弓道は、人生そのものに喩えられます。
誰しもが、最初は技術を磨き、上達することを目指します。
しかし、上達するにつれて、技術を学ぶだけではなく、 自己の人格を磨くことが必要だと 気づくようになるのです。
このような気づきは、弓道だけではなく、 人生のあらゆる局面で起こることではないでしょうか。
心と技を一体とし、内面の価値を高め、 人生を深く豊かなものにするために、弓道は高い指標「真・善・美」を掲げています。

「真」の弓は偽らない

「善」は、平常心に宿る

「美」は、「真」と「善」の結晶


空手道

空手道は、沖縄においてわが国独自の徒手空拳の武術として発展し、国内に普及する過程において、日本古来の武道の精神を継承しながら、術から道に発展したわが国固有の武道である。

かつて武道は、武技の習得、技の練磨のみならず、心技一如の教えに従い、礼を修め、心身を鍛える修行道・鍛錬法として発展してきた。

このような武道の伝統精神は空手道の中にも継承され、空手道を学ぶ多くの日本人の人格形成に少なからざる役割を果たしている。

また、いまや空手道は、国内はもとより世界各国に普及し、国際交流を通じて世界平和の実現、健全で有為な青少年の育成等に多大の貢献をしている。

我々はたんなる技術の習得のみに偏らず、武道の精神を基とする空手道の真髄を忘れることなく、高い倫理観をもって日本の伝統文化の維持・発展に寄与するとともに、日本国民として礼と節を重んじ、社会のルールを守り、社会に貢献し、社会から尊敬される有為な人材の育成に努力しなければならない。


相撲

相撲は、迫力とスピード感あふれる近代的スポーツであると同時に、長い歴史と伝統を持った日本の国民的文化でもある。
私たちは、相撲を愛し、相撲の鍛練をすることによって、たくましい肉体とねばりづよい精神をつくりあげ、
心身ともに立派な人間として社会のために大いに貢献するよう心掛けなければならない。
そして又、私たちは、このようなすばらしい相撲を世界中の多くの人々に親しんでもらうように、
相撲を世界に広めていくよう努めなければならない。
  ここに、相撲に携わる者(以下「相撲競技者」という。)として心すべき事項を掲げ、
各人の努力精進のよすがとするものである。


少林寺拳法

少林寺拳法は、1947(昭和22)年に創始者・宗道臣によって自信と行動力と慈悲心を持った社会で役立つ人を育てる、「人づくりの道」として香川県において創始された日本の武道です。

 自分の心と体を養いながら、他人と共に助けあい、幸せに生きることを説く「教え」と、自身の成長を実感し、パートナーとともに上達を楽しむ「技法」、そしてその教えと技法を遊離させないための「教育システム」が一体となっています。

 人間は大きな可能性を秘めています。少林寺拳法はその可能性を信じ、物心ともに平和で豊かな社会を築くために行動できる人を育てることを目指しています。


なぎなた

なぎなた競技には、“試合”と“演技”の2つの競技があります。
試合は防具を身につけ、定められた部位を互いに打突して勝負を競う競技であり、又演技競技は防具をつけず、指定された形を対人で行ってその技を競う競技です。
理念
なぎなたは、なぎなたの修錬により、 心身ともに調和のとれた人材を育成する。
指導方針
なぎなたの正しい指導により技を錬り、心を磨き、気力を高め、 体力を養うとともに、なぎなたの特性の中に生きる
日本のすぐ れた伝統を守り、規律に従い、礼譲を尊び、信義を重んじ、 毅然として広く平和な社会に役立つ人を養う。


銃剣道

銃剣道の芽生えは、明治初期、フランスから伝来した西洋式銃剣術を取り入れ、 研究がなされたものである。

その後、日本独自の銃剣術として、日本古来の槍術の心技に源流を置き、日本人の性格、体格等に適合した武道として地位の確立がなされた。
初めは「銃槍格闘」、 または「銃剣格闘」と呼ばれ、次いで「銃剣術」と名付けられ、昭和16年、「銃剣道」と改められたものである。

昭和31年全日本銃剣道連盟が結成され、現代の武道として、戦前の戦技的内容を完全に払拭して、しかも古来伝統武道の真髄を継承 しつつ、全く新しい大目標にむかって競技会を主体とした近代的スポーツとして再出発したものである。従って、その修練の目標や理論、使術等については槍術や 剣道と全く同様のものであり、 現代社会人としての人間形成に資することを目指したものである。